遠方界測定では困難とされていたミリ波帯アンテナの性能評価を、近傍界測定と遠方界データへの演算変換のみで可能とします。電波暗室・超高精度ローテータを不要とし、反射外乱の無い高精度で安定した測定環境を提供します。また、本装置は数年の研究開発を経て理論的にも実験的にも確かさが立証されています。

近傍界アンテナ測定システムは設置場所を選びません(電波暗室が不要)。

• 伝播媒質の影響がありません。
• 遠方界測定では困難とされていたミリ波帯の高精度測定が可能です。
• 絶対利得/偏波/２次元パターンを測定しアンテナの診断が可能です。
• 被測定アンテナを水平に設置する水平スキャン方式です。被測定アンテナを受信アンテナに対し平行に設置し易い構造です。
• 付属のレーザー変位計を使用し、被測定アンテナの表面の傾き及び凹凸の変位データを自動で取得することが出来ます。（新機能）

測定周波数範囲は、5GHz～330GHzです。

近傍界アンテナ試験に限定する場合は、アンテナサイズの物理的制約により5GHz付近が限界です。遠方界変換を対象とする場合は、10GHz～330GHzを推奨します。上記以外の周波数の測定につきましては、一度弊社までご連絡ください。

※5GHzからアンテナ測定をご希望の場合、アンテナスキャナは特注対応になります。